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「How are you today?」の返答と大切さ

二人の外国人が挨拶を交わしている様子

 オンライン英会話で役に立つフレーズの初級編とは言え、まさか「How are you today?」から解説が始まるとは思わなかった方もいらっしゃるかと思いますが、実は、このフレーズ「How are you today?」はオンライン英会話だけで無く、日常英会話においても“会話を途切れさせないため”に最も重要な英会話フレーズの1つなんです。

 「How are you today?」は、日本語訳をすると「ご機嫌如何ですか?」や「今日は元気ですか?」と言った意味になりますが、正直、私達日本人が誰かと出会っても、挨拶として「今日は元気?」何て聞く事は余り有りませんよね?

 しかし、英語圏の方は「How are you?」とは言わなくても、これに似た意味合いを持つ言葉を“四六時中、どこらかしこ”で言い合っています。良く考えると面白いですよね?

 実は、それだけ“様々な場面”で使われる「How are you?」ですが、“様々な場面”で使われるからこそ、少し深い意味を知っていると、オンライン英会話レッスンにおいても“一気に話を弾ませる事ができるフレーズ”となりますので、英会話初心者の方は「How are you?」について復習のつもりで良いので再度学んでみてください。

欧米人と日本人のパーソナルエリアの違い

 いきなり話が少し逸れてしまうのですが、近年、挨拶について面白い研究結果が発表されており、「欧米人と言うのは日本人と比べて“パーソナルエリアが広い」と言うデータが明らかになりました。

 このパーソナルエリアとは、「自分の領域だと感じている範囲(空間を含む)」の事で、一般的に「自分の両手を広げた(届く)範囲」が、その人が持つパーソナルエリアだと言われています。

 そして、そのパーソナルエリア内に“知らない人”や“他人”が入ってくると、人にとっては“ストレス”を感じたり、“緊張”や“不快”の原因になったりするそうです。

 そのパーソナルエリアについて、今回の研究結果から“日本人のパーソナルエリアは欧米人より狭い”と言う事が分かった訳ですが、これは私達日本人が不安や緊張を感じていない場合でも、もしかすると、「自分の周りにいる欧米人は緊張状態になってしまっている」と言う可能性を示しています。

 このパーソナルエリアの違いを示す良い例として、例えば、海外旅行中に欧米出身の方とエレベーターで一緒になってしまった時、「“相手側から何か話し掛けられる”と言う経験をされた事は有りませんか?」、実は、これパーソナルエリアに侵入した事によって起こった行動なんですね。

 日本人にとっては“相手がパーソナルエリアには入っていない”と言う事で、エレベーターで一緒に乗った状況でもストレスを感じる事無く耐える事ができましたが、欧米人にとっては相手が自分のパーソナルエリアに入ってしまっているため、自らの“緊張”や“ストレス”を緩和するために挨拶を行ったわけです。

 そのため、欧米人の方々は日本人以上に“知らない人達とも挨拶を交わす”と言う事を覚えておいて頂ければと思います(「エレベーターでハンサムな人に声かけられたわ!!」なんて事は良く有ります(笑))。

会話の前にはアイスブレイクは必須

 欧米人が挨拶を多用する理由が有る程度認識できたところで、次は「アイスブレイク」について紹介していきます。

 アイスブレイクとは、直訳すると“氷を砕く”と言う意味になるのですが、意味は先ほど紹介したパーソナルエリアに入ってきた人との緊張を緩和する行為、アイドルや歌手のライブで言う“前座”的な役割をする事です。

 日本人同士の会話においても、「こんにちは、初めまして、今日はいい天気ですね~」と言う風に天気の話を持ち出して、誰しもが自然にアイスブレイクを行っている訳ですが、欧米人の場合は相手の体調を尋ねる事でアイスブレイクを行う事が良く有ります。

 そのため、海外では「How are you?」と言った、相手の体調を尋ねるフレーズを耳にする機会が多いんですね。

オンライン英会話でも先生との緊張を解こう!

 オンライン英会話レッスンにおいても、先生と直接会って話していないとは言え、インターネット回線を通じてお互いは“緊張状態”に有り、その緊張を解きほぐす事から会話を始める必要が有ります(理想的な会話展開です)。

 そこで、自分から「How are you?」と先生に挨拶を切り出してみてください。

 そうする事で、お互いの空気や距離感が一気に縮まる事にもなり、声を発する事によってレッスンに対する緊張も解れ、“レッスンにも入りやすくなる”と言う、まさに良い事づくめでレッスンを開始する事ができるようになります。

 特に初めてのレッスンでは、自分自身が緊張している事もありますが、それと同様に先生側も緊張しているケースも良く有るので、是非とも第一声に「How are you?」と先生に尋ねてあげて、アイスブレイクを行ってあげてください。

日本人のパーソナルエリアの狭さ

 パーソナルエリアの違いについては諸説有るようですが、日本には「銭湯」と言う文化や現代社会では「満員電車」と言った混雑した環境の中で生活するケースが多いため、“パーソナルエリアが狭い”と言われています。

 そこで、旅行中や留学中には、自分は何も感じていなくても相手は緊張状態となっている可能性もあるため(笑)、積極的に話しかけてアイスブレイクをして頂ければと思います。

How are you?と尋ねられた時に会話を膨らます

相手にありがとうと返す様子

 オンライン英会話では、特に英会話初心者の場合はほとんど方が受け身で会話を行う事になり、先生が会話の主導権を握ります。

 そのため、「How are you?」と言うアイスブレイクについても、先に質問するのは先生となるケースがほとんどで、生徒側はそれに答える事からアイスブレイクが成立します。

 そこで、「How are you?」と先に質問する際の英会話フレーズよりも、「How are you?」と先生から質問されて返すフレーズを幾つか覚えておくことの方が、オンライン英会話レッスンに向けて“より実践的なフレーズを学ぶ”と言えるでしょう。

 それでは、実践的なフレーズである「How are you?」と話し相手(先生)から質問された場合に、どのような返答の方法があるのか、まずは返答例を見るところから始めてみましょう。

「How are you?」と質問された場合の返答例

 「How are you?」と質問されると、日本人の英会話初心者の場合、そのほとんどの人が「I'm fine, thank you.」と言う風に答えてしまわれるかと思います。

 この回答例は、“全く間違っていない「模範」となる回答例”なのですが、実は、他にも幾つか回答例が有り、それらを使ってみることでオンライ英会話の冒頭(挨拶)から会話の幅を広げる事ができるようになります。まずは、以下の他の回答例をご覧ください。

  • I'm great. (すごく調子いいよ)
  • I'm pretty good. (結構調子いいよ)
  • I'm good. (調子いいよ)
  • I'm fine. (まぁ悪くない感じだよ)
  • I'm ok. (まぁまぁって感じかな)
  • I'm sick. (調子が悪いんだよ)

 このように回答例を見て頂けると分かるように、「fine」と言う回答をすると“調子は普通より少し上な程度”で、これから「英語を勉強するぞ!」と言う意欲まで相手に伝える事はできていない事が分かります。

 そこで、先生に対して“自分のやる気”を伝えてみる意味でも、「I'm great」「I'm pretty good」と言った表現を使う事により、先生に「この子はやる気があるな!」と思わせて、挨拶の時点で先生のやる気も呼び起こしてあげましょう。

 また、「fine」と言う返答についてですが、実は落胆した様子を示しながら「fine」や「ok」と言ったフレーズを使う事により、「余り良い状況では無い事」を相手に伝える事も可能ですので、「fine」や「ok」を使って少し工夫をしてみると面白いと思います。

So-soと返答する事について

 日本人の多くは「How are you?」と聞かれた時に、「まぁまぁ」と言うニュアンスを込めて「So-so」と返答する方が多いですが、実はネイティブの多くはこの「So-so」と言う反応について“意味は分からない訳ではないけれど使わない”と言う人が多いです。

 そこで、「まぁまぁ」と表現したい場合には、「Not bad(悪く無いよ)」などと格好良く答えてみて、相手に“できる人”を印象付けるのも英会話テクニックの1つです。

Thank you, and you?と聞き返すようにする

 「How are you?(調子はどう?)」聞かれた場合、これも決まり文句となりますが、相手に「I'm pretty good. Thank you, and you?(ありがとう。私はすごく調子は良いですよ、あなたはどうですか?)」と聞き返すようにしてください。

 例えば、「fine」だけ答えてしまうと、“会話が途切れてしまう”と言う面を考えてもマイナスですし、やはり尋ねた側としても“冷たい対応を受けてしまった”と感じる方もいらっしゃるので、“英会話初心者”でもキッチリと答える事を心掛けてみてください。

How are you から話を膨らませるコツ

 少し突っ込んだ内容となりますが、「How are you?」と相手から聞かれた場合、「Not bad(悪く無いよ)」と回答し、それに加えて「except ○○(○○以外はね・・)」と言うと話題が一気に盛り上がります。

 例えば「Not bad, except that I have much homework(悪くないよ、沢山宿題がある以外わね・・)」、と返事するなどすると“話題が膨らむ事間違いなし”なので、オンライン英会話に少し慣れてきたら「except ○○」と言う表現にも是非チャレンジしてみてください。

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